三国志〜男の人の操る香り
特に歴女ではありませんが、三国志の孔明(諸葛亮)は、 現代に身近にいたら、絶対に目がハート😍💕になっていたであろう人物。 全力でバサバサと扇をあおいで差しあげて、
自分の香りを送ってアピる(笑) 素敵な男性がお相手なら、妄想、激しい女で結構ですわ😊うふ💓 今日は、そんな孔明さまの、昔の男のかたとしての香りの使い方、 その中で、彼の素敵さがよくわかるエピソードをご紹介。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー 羅貫中作「三国志演義」の第95回の「空城の計」に出てくるお話です。
蜀の国の丞相(皇帝の補佐役で最高位の大臣)の孔明が、たったの2500人で西城に残っている時に、魏の将軍・司馬懿(しばい)の軍15万が攻め寄せて来た時のこと。
(*三国志絵本「空城の計」唐亜明(文)・于大武(絵)より)
魏軍が砂煙をあげて押し寄せるのを目の前にした孔明。
城内の人たちは、真っ青になって逃げたり、慌てふためいたり。
そんな中、孔明は、全ての城門を開けさせ、 わずかな兵士に住民のかっこうで掃除をさせるふりをさせ、 ほかの人たちは身を隠させ、声をけして出させず、
二人の少年に琴と香炉を持たせて、城門のうえに登りました。
孔明は、かぐわしい香りをかぎ、息をととのえて、琴をひきはじめました。
攻めてきた司馬懿にも、かぐわしい香りと、美しいメロディ。

そして、見上げると、城門のうえで悠然と琴をひく孔明の姿。 司馬懿はわけがわからなくなりました。
耳をすますと琴の音色にはわずかな乱れもありません。
司馬懿は全身にふるえがはしり、汗がふきでたといいます。
次男が「孔明は兵力がないからあんなことをしているのでは?」と言いましたが、
司馬懿は「あの男はいつも用心深いから無理なことはしない。きっと伏兵がいるにちがいない。」
と、15万の兵を率いて撤退させました。
それを見た孔明は、城門の上で大笑い!
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孔明は、相手に余裕を見せるため、そして、自分を落ち着けるためにもお香を焚いていたのかもしれません。
お香やお琴のたしなみもですが、、 少しのことでは動じない、悲しんだり、怒ったりしない、笑う余裕さえ。他を圧倒するような、どっしりとかまえたこの大きさ。
本当に素敵な男性ですね💕
日本でも伊達正宗がお香をとても愛した話は有名です。
彼も、こんな使い方をしていたのかもしれません。