香階とシャンパーニュのワイン


香りと音との共感覚で形づくられる感覚を「Smound」と言うそうです。

私の香りのセラピーを受けた方でも、精油をブレンドして作りあげた香りから音楽をイメージされる方もいらっしゃいます。(私はどちらかというと視覚優位なのですけれど)

音と香りとは、「目にみえない美しさ」という共通性があります。

香りを揮発性の早さで分類した、トップノート、ミドルノート、ベースノートの「ノート」も音階からの転用ですし。

日本のお香の世界でも、香を嗅ぐことを「聞く」といいます。

ひとつひとつの音を聞き分けるように、心でひとつひとつの香りを理解します。

音、香り、目にみえない美しさを内側に受け止めるのは同じということでしょう😊✨

19世紀のフランスの調香師ピエスさんが、精油を音楽の譜表に当てはめた「香階」を考え出し、これをうまく使って、ブレンドの際にハーモニーを作り出そうということを提唱されました。

(G.W.Septimus Piesse “The Art of Perfumery”)

例えば、「ド」の音には、オクターブが低い(揮発性が遅い)順に、パチュリ、サンダルウッド、ゼラニウム、ローズ、ローズマリー、ジャスミン、が入ってきますが、これらは相互に調和するとか。

香りのワルツ🎵、考えただけで美しいですね💓

ここで、私がふと思い出したのは、

ワイナリーで聞いた、ワインの調合。

昨年だったかに、フランスのシャンパーニュのG.H.Mummを訪れた時のことです。

マムはモエ、ヴーヴ・クリコに続く第3位のシャンパン・ハウスです。

ここの地下の30km程度の距離のカーヴ(トンネル)には、数千万本のシャンパンが保管されています。


カーヴツアーの中で、印象に残ったのはこの、村ごとに収穫されたとされる瓶の陳列

まるでピアノの鍵盤。見た目のグラデーションは絵画のように美しいなと。

シャンパーニュのそれぞれの村々は、ブドウの質によって最初から等級づけされています。

その最高の等級の村々から集められたブドウとワイン。その年のブドウの性質や熟し方によってワインの出来上がりも違ってきます。


マムには香水の調香師のような方々がいらっしゃって、

その都度、それぞれの村で作りあげられたワインをテイスティングし、その300以上のワインアイテムをその年の収穫の特徴をよく見極めて、つねにブランドらしさを表現できる1つのブレンドを作りあげるのだそうです。

これもまた、音♪と音♪を組み合わせる作曲みたいではないですか?

味、香り、そして音。そこにもまた共感覚の要素があるのかもしれませんね。


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