My Oilプロジェクト♥レポ〜菜種油しぼり

自分で種から安心・上質なオイルを作るプロジェクト。
前回蒔いたひまわりの種。お花が咲いていました🌻
来月に満開の予定で、お花が頭を垂れた8月頃に種をとって油を絞れるかなぁ。楽しみ!
以前にセミナーで「美容オイルづくりの会」をやった時にもお話ししましたが、なんでこんなことまでしてオイルを作っているのかというと、市場に出回っているオイルがそれだけ確かでないものが多いから。以前のブログでも、イタリアでオリーブオイルを偽和する不正行為が横行した話をしましたが、オイルの精製工程で何をしているのか、すごくブラックボックスになっていて、原料やその扱い方、製造方法によって、ほんとーーうに中身の違うものになるからです。精油も同じですけれど。
市販のベジタブルオイル(植物油)の90%は遺伝子組み換えのなたね、大豆、コーンやパーム油で混合されて精製されたものだそうです。
また、搾油には溶剤抽出法と圧搾法(コールドプレス)がありますが、ほぼ100%の油が絞れ搾油量が確保できる溶剤抽出法が主流です。コールドプレスは、有効成分が豊富に残るスローな抽出法ですが、搾油量は2割〜3割に減ってしまい、絞る時間もかかってしまうからです。
溶剤抽出は文字通り、化学溶剤に材料を漬け込んで取り出すやり方ですので、溶剤の成分が油に残ることもあります。また多くの油の製造工程では、高い熱がかけられ、ビタミンなど有用成分が壊れます。また製造工程で、漂白剤により漂白されて色素(カロテンやクロロフィルなどの有効成分)が抜かれたり、脱臭剤で香りが抜かれます。こうした精製途中で抜かれてしまった微量の有効成分こそが、お肌や血管を強く美しくしてくれたり、身体に良い成分なのに。。。
食品売り場、そして美容オイルとして店頭に並べられているベジタブルオイル、同じ商品をいつ買っても香りも色もテクスチャーが常に変わらない、、それはいつでも品質が均一になるように「相当手を加えて精製されている」ということなのです。自然な形で命が残っているベジタブルオイルは、ワインと同じで、原料の出来不出来、その時々によって色や香りが変わっていくのが普通なのです。
本当にファインで、安全なオイルを手に入れようと思うなら、自分の目で見て、原料から製造工程を確かめるのが1番です。
というわけで、今回のプロジェクト。
これまで今回作っているのと同じ原料、製造工程で抽出された菜種オイル、ひまわりオイルの成分表を入手しました!

注目はひまわり油のビタミンEですよ。なんと、80%(市販品の倍くらい)
カロチンなどの微量成分もしっかり残っています。
今日は、ひまわりに肥料を追加して、すくすく育ってる様子を横目で見つつ、
菜種油の抽出の作業。工程をちょぴっとご紹介。

←機械でふるいにかけて
種以外のものを取り除きます。
ちなみに、もちろん原料は農薬・化学肥料を全く使わずに育てたオーガニックの菜種です^^

ゴマみたいに小粒だけれど、しっかり固め。

コールドプレス機にかけて、ゆーっくり油を絞ります。
この状態ではまだオリなど余分なものが含まれ、オイルがにごっています。
機械の右のほうから、にょろにょろと絞りカスが出てきています。

絞りカス。
まだたくさんの油を含んでいる様子。
まだ7−8割の油が残っていますから。
これが溶剤抽出法だったら、100%油が抜き取られて、残りカスは本当にカラだけ。
それでも、敢えてのコールドプレス。
こちらは肥料として再利用されます。

熱を加えずにコールドプレスされた油。
ほんのりとひと肌のぬくもり。

第1次ろ過。
だいぶ透明になってきますが、まだこの状態では、オリが残っていて、天ぷらなどをすると泡がでます。
1滴づつ自然に滴り落ちるのを待ちます。
なので、とても時間がかかります。

第2次ろ過。
ここまで来ると余分のカスが抜き取られ、透明な美しいオイルに。
こういう時間をかけてろ過する工程を経ない市場流通のオイルは、オリなどを取り除くために脱泡剤を投入することで、揚げ物時の発泡を抑えています。

できあがったオイルは、
澄んだ黄金色で本当に綺麗✨
オーガニックで大切に育てられた植物の命がそのまま息づいて輝いているようです♥
食品として販売のオイルだけれど、
このくらい丁寧に作られていると美容オイルとしても十分な品質ですね。
アロマ関連の製品づくりにも生かしていきたいと思います。
また引き続き、レポしていきます!

オーガニックの畑に住むたくさんの生き物。かわいいカエルさん。(さわれないけど^^;。虫もニガテだけど。笑)